低身長の原因

低身長の原因として考えられる主な要因は子供の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌が何らかの原因で低下し、身長を伸ばす働きがうまく機能しなかったことが上げられます。こういう成長障害にはさまざまな原因がありますが、成長障害の多くは病気以外の原因によるもの、たとえば体質や遺伝、心理的要因や栄養状態の悪さなどが多く、これらの原因を取り除くことによって身長の伸びを改善することができます。しかし染色体の異常や出産時に脳の下垂体が障害をうけたことなどが原因の場合は専門的な治療が必要ですので、平均身長に比べて-2SD以下の方は、まずは医師による検査を行い原因を特定した方がいいでしょう。それではもう少し詳しく低身長の原因を探っていきます。

 

病気とは考えにくい場合

 

家族性・体質性による起因

体質性低身長症や家族性低身長症と呼ばれ、ホルモン分泌に異常が見られない場合は60%~70%は最終的には正常な身長になります。家族性・体質性による起因は特発性低身長に含まれ、原因にはさまざまなものがありますが思春期の訪れる時期によるものが多いようです。

 

未熟児で生まれたことによる起因

未熟児で生まれた子どもに思春期が早くくる傾向がありますが、こちらもホルモン分泌に異常が見られない場合は60%~70%は最終的には正常な身長になります。

 

心理的起因

学校内や家庭内において過度のストレスを受けた場合に起こりやすく、成長ホルモンの分泌が正常に行われなかった状態です。ストレスから開放することによって正常に戻ります。

 

栄養状態による起因

身長を伸ばす仕組みは、骨の両端にある「骨端線」というところの細胞が活発になりこの部分から骨は作られて伸びていきます。この部分の細胞が活発になるためには成長ホルモンの分泌が必要なのですが、このときに亜鉛が成長ホルモンの分泌を促しますので必要な栄養素です。そしてタンパク質が分解され、コラーゲンを作り、このコラーゲンの周りにカルシウムが吸着し、骨が作られていきます。タンパク質が分解される時に必要なのがビタミンCです。また、カルシウムはコラーゲンに吸着しにくいのでマグネシウムとビタミンDが補助役として必要です。
このように各栄養素がバランスよく必要なのですが、好き嫌いや偏食により一部の栄養素が足りずに低身長になった可能性もあります。野菜が苦手なお子様などに多く見られますが、子供用のサプリメントなどで対応することができます。

 

特発的な起因

家族性・体質性、心理的起因なども特発的な起因の中に含まれますが、その他医師の判断でもわからない場合は特発的な起因として扱われます。

 

 

病気と考えられる場合

 

成長ホルモン分泌不全性低身長症

この病の原因としては、頭蓋咽頭腫,胚芽腫など脳の器質異常、頭蓋照射や出産時における骨盤位分娩・仮死・黄疸遷延などの周産期異常によって引き起こされる。まれに遺伝子異常や、下垂体の発生・分化に関与する遺伝子異常による遺伝性GHDなどがあり、どちらにしても成長ホルモンの分泌が正常に行われず低身長になってしまう。

 

甲状腺機能低下症

簡単に言うと甲状腺ホルモンが足りない全身病。さまざまな原因がありますが生まれた時から甲状腺機能が低下している先天性甲状腺機能低下症が多く、不足している成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどを治療で補うことにより改善します。が、過度に甲状腺ホルモンの摂取を行うと逆に甲状腺機能低下症が酷くなる場合もありますので治療には注意が必要です。

 

染色体の病気(ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群など)

染色体の全体または一部が何らかの原因で欠けてしまい低身長や女性ホルモンの不足といった特徴を引き起こす疾患。女性だけに起こります。根本的な治療法はないのが現状ですが成長ホルモン治療や女性ホルモン治療を行い、合併する症状に対して適切な時期に適切な治療をすることが大切です。

 

軟骨異栄養症

この病気は骨の伸びが悪くなる先天的な疾患で、骨の軟骨細胞がうまく増えていくことができないという特徴があります。特に成長軟骨がよく働いているところに症状が強くあらわれるため、胴体にくらべて手足が短いなど体のバランスに特徴がみられます。遺伝によるものが多く、場合によっては外科的な手術も行われます。

 

心臓・肝臓・腎臓など臓器の異常

消化器などの重要な臓器に病気があると成長のための十分な栄養を取り込むことができずに身長の伸びが悪くなります。臓器の治療を行い、臓器が正常になれば身長も伸びてきます。

 

 

身長の標準値

 

平均身長に比べて-2SD以下を低身長

SD値とは「Standard Deviation」の略で、標準偏差のことを指します。標準偏差とは平均値からどの程度離れているかという幅で、生まれてから何年何ヶ月経過しているかで判断できます。
標準身長と標準身長から -2.0SDの値は下記表にてご確認ください。

 

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〈参考資料〉 2000年度標準身長・標準偏差表

 

低身長・背の伸びを挽回するには

低身長の原因はいろいろありますが、もし病気と考えられる場合は医師にご相談されることをお勧めします。病気とは考えにくい場合においてはまずは毎日の食事を見直し、各栄養素がきちんと摂取できるように改善されることです。今では子供の身長を伸ばす為の栄養素などが含まれたサプリなどもいろいろな企業から出ていますのでこれも一つの解決策になるかと思います。詳しくは「子供の身長を伸ばす | 子供サプリ徹底調査!」というサイトをご参考ください。また、学校内や家庭内においてのストレス問題も近年増加していますので対話を増やすことも重要です。子供なりに社会と関係していますのでこちらのチェックも重要といえるでしょう。

 

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